鬼弁護士は私を甘やかして離さない
夜、恵介は相変わらず私の部屋に帰ってきている。

「なぁ、真衣。籍を入れよう。ご両親に挨拶に行きたい。事務所のみんなにも話をしたいと思うがどうだ？」

「はい」

「なら早速明日にも話そう。少し勤務を配慮してもらおう」

「仕事のために結婚発表するんですか？」

「もちろんそんなことはない。真衣が俺のものだと言いたいからだよ」

そういうと私を抱きしめてきた。
カバンから小箱を取り出してくると私の前で跪き、蓋を開けた。

「真衣、結婚してください」

恵介が私のために用意してくれた指輪は流れるようなデザインの中央にダイアモンドがついていた。
私はそれをみるだけで胸がいっぱいになってしまった。

「真衣？受け取ってもらえない？」

「ありがとう。恵介、大好き」

恵介はそのまま私の手を取り指輪をはめてくれた。

私の指にはまったそのリングを見ると私は恵介のものであると実感してしまう。
私はずっと眺めていると恵介に抱きしめられた。

「一生大切にする」

そう誓ってくれた。
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