虹色の歩み
学生の頃、家で喧嘩をすることも多くなり、電話口でも怒鳴られていました。
「お前が20歳過ぎたら、住むところがなくなっても生きてても死んでもいいけど、それまでは親の責任にされるから親を困らせるな!」

そっか。親は自分達が困らないように、恥ずかしいと思われないように自分のことを守っているんだ。

じゃあ、死ぬこともできないし、好きな格好も、自分らしいこともできない…

20歳になるまではあくまでロボット。
耐えなきゃいけないんだ。


でもそもそもいつから親のことを信頼しなくなったんだろう。

伝えたいことを伝えなくなったんだろう。

その答えを探すのに時間は必要ありませんでした。
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