俺の気持ちに気づけよ、バーカ!



弟達の成長に感動して

ぎゅっ

コタツに入ったまま

思わず亮くんの足を
抱きしめちゃった。


「うわっ、やめろよ。
 気持ち悪いじゃんか」


弟を溺愛する姉の腕から抜け出した
亮君の顔は、
迷惑げに歪んでいる。


気持ち悪いなんて酷いじゃん。

愛情をたっぷり注ぐのも
母親代わりの役目なのに……



「お姉ちゃんを大事にできない子の
 ところには、
 サンタさんは来てくれないよ」


新作ゲームをサンタに懇願中。


そんな亮くんを
ニヒヒと笑いながら
脅したつもりだったのに

返ってきたのは、全く違う話。

< 141 / 332 >

この作品をシェア

pagetop