俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
弟達の成長に感動して
ぎゅっ
コタツに入ったまま
思わず亮くんの足を
抱きしめちゃった。
「うわっ、やめろよ。
気持ち悪いじゃんか」
弟を溺愛する姉の腕から抜け出した
亮君の顔は、
迷惑げに歪んでいる。
気持ち悪いなんて酷いじゃん。
愛情をたっぷり注ぐのも
母親代わりの役目なのに……
「お姉ちゃんを大事にできない子の
ところには、
サンタさんは来てくれないよ」
新作ゲームをサンタに懇願中。
そんな亮くんを
ニヒヒと笑いながら
脅したつもりだったのに
返ってきたのは、全く違う話。