俺の気持ちに気づけよ、バ~カ!


姉ちゃん大好き。

反抗期に片足ツッコみ中で、
怪獣に進化中。


そんな小5のガキ二人が
俺が璃奈に手を出さねぇか
監視並みに目を光らせていて、

まいるわ。ほんと。



「桜牙は璃奈ちゃんと、
 手を繋いで寝る派?
 抱きしめる派?」



はぁぁぁぁ?

顔面真っ赤で、
何、聞いちゃってんの?

オマエ。



「う……後ろから
 きつく抱きしめるに、
 決まってんだろうが!」



ああ~。

これも俺の、欲望だよ……



「桜牙、ノロケやめて」

「……は?」

「死神のうるるんには
 触れられないってわかっているのに、
 桜牙のラブラブ話聞くと、
 羨ましくなっちゃうじゃんか」

「自分で話を、ふったんだろうが!」


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