俺の気持ちに気づけよ、バ~カ!


「まぁ俺も、同じデザインの
 ものを買うけどな」


二人でお揃いってこと?


「璃奈への
 クリスマスプレゼント」


ひゃっ?


「まさか
 オマエと付き合えるなんて
 思ってもなかったから、
 用意してなかったし……」


自信過剰の桜ちゃんが、
首の後ろを掻きながら
照れてるよ///


「いい…いいよ、いいよ。
 プレゼントなんて」

「渡したいんだよ。俺が」

「……」


「俺の初恋が叶った
 俺らの記念日にさ……」


桜ちゃん
どうしちゃった?

顔が真っ赤だよ。 


「今日から
 オマエの左手の薬指は、
 俺が一生、独占するから」


……独占?

……一生?

……私を?

ひゃ、ひゃひゃ。

嬉しすぎて、心臓がとろけそう。

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