俺の気持ちに気づけよ、バ~カ!


璃奈の家。


縁側に座り
日向ぼっこ中の俺達。


璃奈と俺の二人だけという、
すっげー貴重な時間。


優雅な王子様風に微笑めば
好きな女を落とせるかもしれない。


そんなチャンスなのに……


「猫と一緒に
 日向ぼっこしながらお昼寝したら、
 気持ちいだろうなぁ」


このド天然女の脳内に、
俺は存在しないらしい。



はぁぁぁぁ。

俺って、野良猫に負けてるわけ?


「サッカー頑張ってる
 偉い偉い亮くんと優くんのために、
 ロールキャベツを作っちゃおうっと」


今度は、
璃奈の双子の弟達に負けたし……


悲しすぎて、涙製造マシンが
破壊されたっつうの。


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