【コミカライズ】騎士様と合コンして狙い撃ちしたら、まさかの恋仲になれちゃいました。もう離れたくないと縋るので可愛すぎてしんどい。
 ブレアさんの背後には長年この王都で商売をしてある程度の地位もあるお祖父様にも逆らえない、誰かがきっと居るのだ。

 でなければ、きっとこの話は一笑に付してそれで終わりだ。厳しい表情をしたお祖父様から伝わって来る、ピリピリとした緊張感。張り詰めた空気、ブレアさんの余裕の表情。今ここにあるすべて、何もかもが彼女の言っていることが冗談ではないと語っていた。

 私はお祖父様に嫌われているのだと先ほどの彼の言葉を聞くまで、ずっと思っていた。

 けれど、お祖父様は早くに妻を亡くし遺された一人娘も喪い、そして孫娘の私は自分の意志に逆らった。本当に、辛かっただろうと思う。

 けれど、そんな辛い過去を持っている人に対し、誰よりもわかってあげなければいけなかった私は、何をした? 何年も「あの人には、話が通じない」と自分勝手に判断して、一人孤独にしていた。

 もしかしたら、今までずっとすごく不器用だっただけで、私の事を大事に思ったからだからこそ……幼かった私に対し厳しい言葉も掛けたのかもしれない。

 私だって、もう成人した大人だ。ある程度の事は、わかっている。

< 204 / 261 >

この作品をシェア

pagetop