【コミカライズ】騎士様と合コンして狙い撃ちしたら、まさかの恋仲になれちゃいました。もう離れたくないと縋るので可愛すぎてしんどい。
 そのまま連れて行ってくれたお店はセンスの良さそうな彼によく似合う、こじんまりとした少人数しか入れないカーテンで個室風に区切られたバーだった。二人掛けの席へと案内され、私は手を繋いだまま先に座ったシャーロックくんの隣に続く。

 メニューを見て決めた注文を店員さんに告げる彼を横目に、暗めの照明や大人っぽいしっとりした雰囲気に慣れない。なんだかガチガチに緊張して、固まってしまった。

「エレノアさん……その服、すごく可愛いね。会った時から思ってた。綺麗な薄紫で、良く似合ってる」

 突然褒められた私はその言葉にびっくりして、反応出来なくて数秒固まった。けれど、シャーロックくんはそれを見ても特に呆れる様子もなく、黙って微笑んだまま。

 そうして待ってくれる彼の優しさを感じて、じわっと涙目になってしまった。嬉しくて。

 今着ている薄紫のワンピースは、私の貰っているお給料からするとちょっと背伸びした値段だ。けれど、今夜のためにどうしてもと思って買ったものだった。

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