【コミカライズ】騎士様と合コンして狙い撃ちしたら、まさかの恋仲になれちゃいました。もう離れたくないと縋るので可愛すぎてしんどい。
 三人目で最後に戸惑いつつ挨拶をしたその男性を一目見た、その瞬間に私の心は射抜かれてしまった。猛スピードでハート型の矢尻を持つ矢は通り抜けて、どことは知らぬところまで飛んで行ってしまった。

「わあ。もう、来ちゃったのね! ごめんなさい。私たち、気合い入れすぎて早く来過ぎたから、貴方たちが来る前に一杯だけのつもりだったの」

 イザベル先輩は悪戯が見つかった子供のように、少し慌てた様子で言った。

「いえいえ。すみません。僕らが早く来て店で待つつもりだったんですけど……もうちょっと、早く来れば良かったな」

「気にしないで。こちらが早く来過ぎちゃっただけなんだから。まだ三十分も前よ。開催時間まで余裕あるもの。本当にごめんなさいねー。すぐに貴方たちの分の麦酒もっ……って、エレノア!? 貴女、何一気飲みしてるの!?」

 彼を一目見た瞬間、まるで世界のすべてが一瞬で変わったような、あまりの衝撃に何も考えられず、いつの間にか手に持っていた麦酒を全部飲み干してしまっていた。

 あっという間に空になっているグラスを見て、私以外の全員が全員が目を見張って驚いている。

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