私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。
「……さっき、お兄ちゃんが私のこと《元デブス》って呼んでたでしょ?
デブスって、デブとブスを合わせた言葉なんだ」
「……え? なにそれ、深月のこと? 全然違うじゃん」
意味がわからない、という顔で眉を顰める優星くん。
「ううん、確かに酷い言葉だけど、間違ってはいないんだ。
……私ね、中1のとき、すごく太ってたんだ。顔もニキビだらけで、クラスメイトに陰で笑われてた」
「えぇ!?」
優星くんは、びっくりしてこちらに身を乗り出してきた。
「全然そんな風に見えないよ!?」
「ありがとう。でも、昔は本当にそうだったの。
私、『エレアル』に、烈華様に会って、変わりたいって願うようになったんだ。
烈華様に相応しい女の子になりたいって思ったから」
たくさん運動して、勉強して、きれいになるための努力をした。
「けど最初は、うまくいかなくって。
運動しても思うように体重は減らないし、
勉強も難しくって何からすればいいかわからなかったし、
顔のニキビだって、お菓子をやめてもなかなか治らなかった」
一ヶ月くらい頑張って、でも、全然成果は出なかった。
運動で足が痛くなって、苦手な勉強を毎日何時間もして、大好きなお菓子も食べられなくて。
イライラと疲労ばかりが募って。
心の中の悪魔がささやいた。
もうやめてしまおうか。
いいじゃない。
どうせ、烈華様に会う事なんで、絶対にできないんだから。
架空の存在のために、何を必死になってるの?
「でも、そんなときに、烈華様が言ったの。
────『俺は絶対に諦めない』って」
デブスって、デブとブスを合わせた言葉なんだ」
「……え? なにそれ、深月のこと? 全然違うじゃん」
意味がわからない、という顔で眉を顰める優星くん。
「ううん、確かに酷い言葉だけど、間違ってはいないんだ。
……私ね、中1のとき、すごく太ってたんだ。顔もニキビだらけで、クラスメイトに陰で笑われてた」
「えぇ!?」
優星くんは、びっくりしてこちらに身を乗り出してきた。
「全然そんな風に見えないよ!?」
「ありがとう。でも、昔は本当にそうだったの。
私、『エレアル』に、烈華様に会って、変わりたいって願うようになったんだ。
烈華様に相応しい女の子になりたいって思ったから」
たくさん運動して、勉強して、きれいになるための努力をした。
「けど最初は、うまくいかなくって。
運動しても思うように体重は減らないし、
勉強も難しくって何からすればいいかわからなかったし、
顔のニキビだって、お菓子をやめてもなかなか治らなかった」
一ヶ月くらい頑張って、でも、全然成果は出なかった。
運動で足が痛くなって、苦手な勉強を毎日何時間もして、大好きなお菓子も食べられなくて。
イライラと疲労ばかりが募って。
心の中の悪魔がささやいた。
もうやめてしまおうか。
いいじゃない。
どうせ、烈華様に会う事なんで、絶対にできないんだから。
架空の存在のために、何を必死になってるの?
「でも、そんなときに、烈華様が言ったの。
────『俺は絶対に諦めない』って」