王子の盲愛
席に移動し一番後ろの角に理世を誘導する、王弥。
「ここ?」
「うん。理世ちゃんを誰にも関わらせないようにしないと……」
「でも、ここじゃ…講義が聞きにくいよ…?」
「大丈夫。わからない所は、僕が教えるから!」
理世の隣に座り、身体ごと理世の方を向いた。
「理世ちゃん、可愛い~」
頬杖をして、理世の頬や髪の毛に触れる。
「王弥くん、ここではやめて////」
「えーー!どうして?
ほんとは、チュッてしたいのを我慢してるんだよ?
電車でも出来なかったし……」
「お願い…////それに、みんな見てるよ?」
完全に注目されている、王弥と理世。
理世は周りを気にしながら、王弥を軽く押し返す。
しかし王弥は━━━━━━
「お願い…チュッてだけ……」
全く……周りが見えていない。
「え━━━━」
王弥の綺麗な顔が近づく。
押し返すが力が敵わなくて、あと数ミリで口唇が触れそうになる。
王弥の匂いに、酔いそうになる。
理世は顔や耳まで真っ赤にしながら、強く目を瞑った。
すると、額に王弥の口唇の感触がしてきた。
「え////?」
「フフ…おでこで我慢してあげる!」
講義が始まり━━━━━
真剣に講義を受ける理世と、相変わらず理世を見つめる王弥。
一生懸命、教授の話を聞きメモを取る理世。
最初は、可愛いと思いながら見つめていた王弥。
だんだん理世の視線が、教授に向いていることにヤキモチを妬きだした。
何とか意識を自分に向けてもらえないか、ちょっかいをかけだす。
頭を撫でて髪の毛を梳き、次にくるくるして遊び、挙げ句の果てにキスをした。
それでも向けてもらえない。
次は、頬を触り、ぷにぷにとつまみ、やっぱり最後はキスをする。
さすがに理世も気にはなるが、真面目な理世。
真剣に講義に取り組んでいる。
「………」
「…理世ちゃん」
小声で呼んでみる。
「今は講義中だよ?」
少しだけ、王弥を見て言ってすぐに前に視線を戻す。
「………」
「………」
「……理世ちゃん」
「………」
「……理ー世ちゃん」
「………」
「……理世…」
「………」
「……チューしちゃおうかなー」
「………」
「……ほんとに、しちゃうよ?」
「………」
「……言っとくけど、頬っぺじゃないよ。口だよ?」
「………」
「……理世」
「……王弥くん!」
「あ、やっと向いた…!」
「………」
王弥を少し睨みつける、理世。
「あ…理世ちゃん……怒って…る?」
窺うように顔を覗き込み言った王弥。
でも、内心は……
(怒っても、チョー可愛いーー!)
と、思っていた。
「ここ?」
「うん。理世ちゃんを誰にも関わらせないようにしないと……」
「でも、ここじゃ…講義が聞きにくいよ…?」
「大丈夫。わからない所は、僕が教えるから!」
理世の隣に座り、身体ごと理世の方を向いた。
「理世ちゃん、可愛い~」
頬杖をして、理世の頬や髪の毛に触れる。
「王弥くん、ここではやめて////」
「えーー!どうして?
ほんとは、チュッてしたいのを我慢してるんだよ?
電車でも出来なかったし……」
「お願い…////それに、みんな見てるよ?」
完全に注目されている、王弥と理世。
理世は周りを気にしながら、王弥を軽く押し返す。
しかし王弥は━━━━━━
「お願い…チュッてだけ……」
全く……周りが見えていない。
「え━━━━」
王弥の綺麗な顔が近づく。
押し返すが力が敵わなくて、あと数ミリで口唇が触れそうになる。
王弥の匂いに、酔いそうになる。
理世は顔や耳まで真っ赤にしながら、強く目を瞑った。
すると、額に王弥の口唇の感触がしてきた。
「え////?」
「フフ…おでこで我慢してあげる!」
講義が始まり━━━━━
真剣に講義を受ける理世と、相変わらず理世を見つめる王弥。
一生懸命、教授の話を聞きメモを取る理世。
最初は、可愛いと思いながら見つめていた王弥。
だんだん理世の視線が、教授に向いていることにヤキモチを妬きだした。
何とか意識を自分に向けてもらえないか、ちょっかいをかけだす。
頭を撫でて髪の毛を梳き、次にくるくるして遊び、挙げ句の果てにキスをした。
それでも向けてもらえない。
次は、頬を触り、ぷにぷにとつまみ、やっぱり最後はキスをする。
さすがに理世も気にはなるが、真面目な理世。
真剣に講義に取り組んでいる。
「………」
「…理世ちゃん」
小声で呼んでみる。
「今は講義中だよ?」
少しだけ、王弥を見て言ってすぐに前に視線を戻す。
「………」
「………」
「……理世ちゃん」
「………」
「……理ー世ちゃん」
「………」
「……理世…」
「………」
「……チューしちゃおうかなー」
「………」
「……ほんとに、しちゃうよ?」
「………」
「……言っとくけど、頬っぺじゃないよ。口だよ?」
「………」
「……理世」
「……王弥くん!」
「あ、やっと向いた…!」
「………」
王弥を少し睨みつける、理世。
「あ…理世ちゃん……怒って…る?」
窺うように顔を覗き込み言った王弥。
でも、内心は……
(怒っても、チョー可愛いーー!)
と、思っていた。