月夜に笑った悪魔 SS
「おまえが“今ここでなにされてもいい”って言うならまたキスするけど、どーする?」
暁の視線がまた私と合って。
「……今は、やめとく」
私はそっと返して下を向いた。
暁が好き。
好きだから……キス以上のことだってしたいとは思う、けど。
心の準備がぜんぜんできてないし、それになによりここは一条組の家。
これ以上は本当にダメだ。
そーいうことをする場所くらいわきまえないと……。
「りょーかい。じゃ、着替えようぜ」
暁は笑うと私の手を引いて浴室を出た。