恋はゆるく,深くがモットーでしょ?
楓の寝顔をもう少しだけ独り占めしたかったけど,チャイムがなっては仕方ない。

俺は良いけど,楓は多分気にする。

仕方なく起こすと,思ったより俺と楓の距離が近くて,楓は一瞬で覚醒した。

それでも固まる楓に声をかけると,ガバッと立ち上がって出口に向かう。



「明日も来れば……来て,良いんだよね?」



去り際に小さく聞かれて,俺は小さく笑う。

やっぱり可愛い。

好きだ…



「もちろん」
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