恋はゆるく,深くがモットーでしょ?

友達になりたい

俺はあれからあんまり眠くなくなった。

退屈な感じもなくなって,ひどく不思議な気分だ。

原因は恐らく,いや確実にあの子だ。

名前も知らなくて困ったけど,やっと見つけた。



「ねぇ,名前何て言うの?」

「えっあっ,この前の……謝罪もそこそこにすみませんでした。山本 楓です」



そうゆうつもりで声掛けたんじゃ無いんだけどな…

……?

俺,なにしたかったんだ?



「知ってるかもしれないけど,俺は速水 悟」

「すみません……知りませんでした」

「…そう」



何がしたかったんだ。

眠くなってきて,良く分からなくなった。

もういっかと自分の教室に戻る。

それからはまたなんとなく過ごす毎日だった。

でも1つだけ違って,俺は楓を目で追うようになった。

そして気づく。

俺…もしかして。
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