褒めて愛して支配して
床にぺたんと力なく座る俺の前で、寡黙な柏木は黙って俺を見下ろした。一度も褒められない中、人知れず激しい動悸がする。乱れる呼吸。熱い吐息。求める心体。蕩ける表情。脳を埋め尽くす欲求。柏木。柏木柏木柏木。
「かしわ、ぎ……」
掠れた声で彼を欲したその時、惚けた俺を現実世界に引き戻すかのように、授業の開始を知らせるチャイムが鳴り響いた。普段だったらどうってことないその音にビクッと肩を揺らして視線を泳がすと、篠宮。また温度のない声で呼ばれて。
「"Down"」
意識を引き戻された。荒々しい呼吸を繰り返しながら言われた通りに伏せる俺を見て、柏木は心底楽しそうに息を吐く。
コマンドばかりで会話はほぼない。でもそれは、今日に限った話ではなかった。柏木はいつもそう。もともと口数が少ないからか、一つ一つの指令が強力で、それによりSubの本能を大いに擽られてすぐに気持ちよくなってしまう。
甘い言葉もなければ、褒め言葉もない。それでSub dropに陥る俺を見ても、柏木は倒れるギリギリまでAfter careをしないサディスティックな男だった。
「かしわ、ぎ……」
掠れた声で彼を欲したその時、惚けた俺を現実世界に引き戻すかのように、授業の開始を知らせるチャイムが鳴り響いた。普段だったらどうってことないその音にビクッと肩を揺らして視線を泳がすと、篠宮。また温度のない声で呼ばれて。
「"Down"」
意識を引き戻された。荒々しい呼吸を繰り返しながら言われた通りに伏せる俺を見て、柏木は心底楽しそうに息を吐く。
コマンドばかりで会話はほぼない。でもそれは、今日に限った話ではなかった。柏木はいつもそう。もともと口数が少ないからか、一つ一つの指令が強力で、それによりSubの本能を大いに擽られてすぐに気持ちよくなってしまう。
甘い言葉もなければ、褒め言葉もない。それでSub dropに陥る俺を見ても、柏木は倒れるギリギリまでAfter careをしないサディスティックな男だった。