褒めて愛して支配して
でも、そんなDom不適合者のような彼であっても、俺は魅了されている。飴が極端に少ない鞭ばかりの柏木に、いつだって支配されたいと思っているのだ。パートナーの証だってほしい。ほしいから、首輪、つけて。柏木。
「彼奴らのコマンドと俺のコマンド、篠宮はどっちが好き?」
「あ、あ……」
唐突な問いかけ。まるで全身が性感帯になっているかのように、鼓膜に響く声や俺を見下ろす視線が快感を運び込んだ。同じコマンドなのに、意味も威力も違いすぎて。考えるまでもなく答えは出ているのに、喘ぐばかりで言葉が発せなかった。分かって。伝わって。褒めて。支配して。首が寂しい。口が寂しい。柏木。
「篠宮」
一瞬、俺の思いが届いたのかと思った、けど、怜悧な柏木のことだから、念じなくても最初から俺の気持ちに気づいているに違いない。気づいていて、弄んでいるのだ。
垂れてきそうな涎をどうにか我慢しながら、伏せの状態でゆるゆると顔を上げると、膝を折った柏木が俺の顎を乱暴に持ち上げて。指先で湿った唇をなぞった。ビクビクと体を跳ねさせる俺に向かって冷たい微笑を浮かべる柏木は、その指を俺の口内に捩じ込み掻き回す。
「彼奴らのコマンドと俺のコマンド、篠宮はどっちが好き?」
「あ、あ……」
唐突な問いかけ。まるで全身が性感帯になっているかのように、鼓膜に響く声や俺を見下ろす視線が快感を運び込んだ。同じコマンドなのに、意味も威力も違いすぎて。考えるまでもなく答えは出ているのに、喘ぐばかりで言葉が発せなかった。分かって。伝わって。褒めて。支配して。首が寂しい。口が寂しい。柏木。
「篠宮」
一瞬、俺の思いが届いたのかと思った、けど、怜悧な柏木のことだから、念じなくても最初から俺の気持ちに気づいているに違いない。気づいていて、弄んでいるのだ。
垂れてきそうな涎をどうにか我慢しながら、伏せの状態でゆるゆると顔を上げると、膝を折った柏木が俺の顎を乱暴に持ち上げて。指先で湿った唇をなぞった。ビクビクと体を跳ねさせる俺に向かって冷たい微笑を浮かべる柏木は、その指を俺の口内に捩じ込み掻き回す。