皇子の婚約者になりたくないので天の声に従いました
「いつにも増して不機嫌だな」
 手にしていたトレイをテーブルの上に置き、エドガーの向かい側に座る。

「周りがうるさいからな」
 ふん、と不機嫌さを表すように、鼻から息を漏らす。

「彼女に会えてないのか?」
 ロビーのその一言で、エドガーはもう一度ギロリとロビーを睨んだ。
「図星かよ」

「彼女も忙しいからな、時間が合わない」
 とエドガーは言い訳をする。
 実際、ミレーヌはまだ学生の身の騎士見習い。授業もあるし、訓練もある。そしてなぜか、いつもエドガーが彼女を見かけるたびに、マーティンがべったりと妹に張り付いているのだ。なぜだろう。

「で、相手は誰なんだよ」
 ロビーはエドガーの相手に興味津々である。

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