クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い
「一人称がなんだとしても、白井くんは白井くんだから。べつに変わんないよ」
「……ほんと?」
「ほんと」
「白井くん呼びで敬語だったのもよかったけど、タメでその呼び方されるのもいいですね」
帰ろうかな。
予鈴が鳴って、白井くんが「あ」と固まる。それからすぐにはっとした顔になって、
「宮坂さん、連絡先、ください」
それを言いに来たのか。と。理解するまでにほんのわずか。だって彼の耳が赤くて。
「……一日に三回以上連絡来たら、ブロックします」
メッセージアプリを起動して、QRコードを差し出す。早く読み取ってくれ、わたしの羞恥心がまだ抑えられているうちに、なんて思っていたら。
「…………あの、俺ガラケーなんで……、電話番号聞いてもいいですか」
とりあえず、着拒の仕方は調べた。