クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い
「じゃあ俺、そろそろ自分のクラスに行きます」
「あ、はい。そうですね。白井くん遅れちゃう」
「いえ、俺が遅れる分にはいいんですよ。宮坂さんが遅刻扱いにされてしまう可能性がある、というのが重大なことで」
よくわからないけどとりあえず、ひたすらになんかすごい、ってことだけはわかるから、深堀はしないことにした。
「まあつまり、宮坂さんがすごくすごく好きなので、」
「深堀しないって思ったのに自分で言ってくるじゃん……」
「交際を前提に友達になってください」
「……え、」
「え、あ、いやだったら全然いいんです。いいんですけど」
「交際は前提じゃないにしても、もうじゅうぶん友達じゃない、の……かな。ちがう?」
震えた息を細く長く吐きながら顔をてのひらで覆って、しゃがみこんで、立ち上がって、ちいさく。
「友達、いやじゃないんですか?」