クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い



「家まで送ります」

「わたしは徒歩通学の範囲に住んでるので、遠くないし大丈夫ですよ。白井くんは?」

「俺もまあまあちかいですね。……あ、明日、俺の家に来ます?」

「……はい?」

「だって、どこで着替えるんです?」



盲点だった。



たとえばどこかしらで着替えられたとしても、外で写真を撮るのはハードルが高い。え、なんでこんなに大事なことわすれてたんだろう。



「宮坂さんの家にお邪魔するとなると、いろいろ大変かなって」

「思います……」



突然校内を騒がすほどの男子を連れ帰る娘がいたら、お母さんびっくりしちゃうだろうな。いままで恋愛に興味のないような人間だったし。しかも白井くんに嬉々としながらセーラー服を着せてたら、──うん。


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