離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます
「いかがですか? 」

 ヘアスタイルは、白鳥さんの大人っぽい雰囲気に合わた。

 トップにボリュームを持たせ、サイドを編み込み、ホテルオープンがメインだと言うので、あまり派手にならない様に、ヘアアクセでポイントをつけて、上品に大人可愛いスタイルに。

 メイクも、彼女は、目鼻立ちがハッキリしているので、ナチュラルを意識して、特にベースをメインに、艶を出した。

「おお〜っ、シーちゃん凄い! 腕を上げたな! 」

「悪女……、いえ、キリッとしたお顔が、柔和な顔に見えて素敵ですね」

 チーフとスタッフ、それに現地スタッフからも、出来ばえを褒められた。

「wonderful!! 」(素晴らしい!! )

 私自身も、今までの経験と技術を全て注ぎ込んだ、自信のあるヘアメイクだ。

「…… 綺麗だ! 」

 蓮斗さんも、愛おしいものを見る様な、甘い笑みを浮かべて、白鳥さんを見つめる。

(…… こんな顔をする蓮斗さんを、見るのが辛い…… 。 もう、早く二人でここから、消えてくれないかな…… )

 見た目は自分の知っている彼なのに、表情は知らない人なのだ。

 自分の理解が追いつかない。

 心の中で、半ベソをかきながら、白鳥さんに目を向ける。









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