離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます
「次の予約はマリーちゃん、六歳か」

 キョロキョロと、お客様を探す。

「Hi!」

「あ! もしかしてマリーちゃん?! 」

 ウフフッと、青い瞳をキラキラさせて、手を大きく広げ、ハグしてきたのは、この間髪の毛と着付けを、直してあげた女の子だった。

「あなたも今日のパーティーに出席するのね。 それじゃ、とびきり可愛くしなくちゃね 」

 コクコクっと、頷いて、マリーちゃんは、後ろを指差した。

「matching clothing」

「えーと…… お揃い? 」

 マリーちゃんの指差した方向には、彼女より少し年上に見える男の子が立っていた。

「ああ! もしかして今日は、彼にエスコートしてもらうのかな? だから二人の服装を、合わせるって事? 」

 私が片言の英語で尋ねると、マリーちゃんは、口をへの字にして瞳にいっぱい涙を溜め、フルフルッと震え出した。

「マリーちゃん?! 」

(もしかして、変な事言っちゃった、私?! )

 
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