(完)28歳の恋愛事情
「か、帰るよっ」





泊まるはずないでしょ!




「……ですよね。でも寂しいな〜。離れがたいな〜」





と口を尖らせる礼央君に胸がぎゅっとなる。






危ない危ない。





あの表情といい、言動といい、誰にでも見せて言ってるに違いない。






脆くなったわたしの気持ちも危うく吸いこまれるところだった。






「これ片付けたら帰るから」




動揺を隠すかのように再び手を動かす。






「じゃ〜…一つお願い聞いてくれますか?」
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