エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。




 八神さんから封筒をもらうとそこには【柚葉ちゃんへ】とおばあちゃんの字で書かれていた。その下に付箋で【雛野真智様から預かっていた手紙です。もし、自分が自分じゃ無くなってしまった時に柚葉さんにいい人ができたら渡してくださいと言われていました。 榎本】と書いてあり、その封筒から一枚取り出す。

 そこには二枚紙が入っていて一つは便箋と二つ目は『婚姻届』と書かれているものが入っていた。なんで婚姻届が入っているのだろうと思ったが、広げて見ると証人の欄にはおばあちゃんの名前とその他の欄には【妻の祖母 雛野真智】、その下には【妻の祖父 雛野秋二】と書かれていてその隣には印鑑も押されていた。


「……っ何で、こんな」




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