エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。


 ホテルの最上階へエレベーターで上がり、エレベーターの扉が開くとすぐ目の前にレストランの入り口があった。
 白と黒を基調にしたシックな空間があり、ドラマとかで出て来そうなレストランみたいだ。


「いらっしゃいませ」

「予約してある八神です」

「お待ちしておりました、八神様。お席にご案内いたします」


 律さんとウェイターさんが何か言葉を交わすと、レストランの中に入る。レストランの奥にある夜景が綺麗な席へと案内された。テーブルには【予約席】と書かれたプレートがあり、私たちが席につく前にウェイターさんがプレートを下げた。
 テーブルの上にあるお品書きには、カタカナがいっぱい並んでいてどんな料理かも想像ができない。


   ーーーーお品書きーーーー

   【冷製前菜】
 自家製スモークサーモンと野菜のマリネ

   【温前菜】
 モツァレラチーズ入り洋風茶碗蒸し
 グリルベーコン添え
 トリュフコンソメソース

   【魚介料理】
 真鯛のメダイヨン仕立て
 ベアルネーズソース焼き

   【肉料理】
 牛フィレ肉のパイ包み焼き
 薬味入りヴィネガーソース

   【デザート】
 ライムのムースグラッセ
 苺とエキゾチックソースのアクセント 


  【食後のドリンク】
 紅茶・コーヒー(どちらかお選びください)



「……これだけで美味しそう」


 そう呟いたら、前菜がやってきてお品書き通りに料理が運ばれてくる。料理全てがとてもキラキラしていてこんな夕食初めてだ。盛り付けも綺麗だけど美味しすぎて感動してしまった。


「もうすぐデザートだよ、柚葉ちゃん。もうそろそろでデザートがくるよ」


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