エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
体調不良


 それから一ヶ月。
 私は、相変わらず律さんと仲良しで……それなりに夫婦の営みもしている。

 そして今日も、私は腰が抜けてしまってベッドの上だ。


「……ごめん、やりすぎた」

「大丈夫、ではないけど。でも、午後からだから大丈夫」

「本当にごめんね。俺も仕事午後からだから大学送るよ」


 そういえば、今日は国際線だから午後からだって言っていたな。今回はどこに行くんだろう?


「ありがとう、律さん。今回はどこに行かれるんですか?」

「上海。またお土産買ってくるよ」

「ふふ、楽しみです」


 お仕事で家にいないと寂しいけど、お土産は楽しみだ。


「今日は、フレンチトーストだよ。昨日バニラアイス買っておいたから」

「え、本当に? ありがとう、律さんのフレンチトースト好き」

「それは良かった。じゃあ、焼いてくるから待ってて」


 律さんは実のところ料理がお上手だ。自炊の期間が長かったって言っていたけど、それだけじゃない気がするし……まさかの私よりも上手だなんて思わなかった。
 彼が仕事じゃなかったら、ほぼほぼ彼の手料理を食べている。


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