エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。


「持ってきたよ」


 そしてわざわざ寝室まで運んでくれるという、……贅沢な時間だ。


「律さん、ありがとう。お仕事前なのにごめんね」

「そんなこといいんだよ。こういう時間も俺には大切だし、仕事前の癒しだから」

「癒しって、大袈裟ですね……ふふ」

「お袈裟じゃないよ」


 律さんに頭を優しくポンポンされて体が熱くなるのがわかって俯きながらフレンチトーストをフォークで取り口に運んだ。




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