幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

今の私はメガネはしていないしスプレーで髪を黒く染めてもいない。


私の素顔、丸出し状態。



「こ、これには事情がありまして………」


「もしかして、それが普通の姿?」


「………はい」



私は観念して頷いた。これ以上桃菜ちゃんを騙せる自信がなかったし。


はぁ。


なんで私ってこんなつくづく運が悪いんだろう。こんな姿、桃菜ちゃんに見られなくなかったよ……。



「………キャー!めっちゃ可愛い!磨けば可愛いんだろうなとは思っていたけどまさかここまで可愛いとは思わなかった!もー、朝陽くん、なんも言ってくれないんだからー!」


「うわっ!ちょ、桃菜ちゃん濡れちゃう!」



桃菜ちゃんは叫ぶと私に抱きついてきた。全身ずぶ濡れの私はよろめきながらも受け止める。


抱きついたら桃菜ちゃんも濡れちゃうよ!


何を言ってるのかさっぱりわからないけどとにかく恥ずかしい。
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