幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

「お、落ち着いて!ここじゃ、あれだからどっかカフェでも………」


「でも心美ちゃん、濡れてるでしょ?カフェじゃなくて私の家にはおいでよ。そこでじーっくり話を聞いてあげるから」


「う………はい」



にっこり、と効果音がつきそうなほど笑う顔が怖かった。


ぞぞぞーと寒気が走り、自分で自分を抱きしめる。


あー、これはお説教モード突入しちゃったな。


桃菜ちゃんは怒ると怖いんだよなぁ……。



「あ、スーパーに買い物行くの忘れてた!」


「え、買い物に来てたの?」


「そうそう。冷蔵庫の中空っぽだから………」


「そんなの親に任せればいいじゃない?」


「………う、いや、お母さんにお使い頼まれてたんだよ……あはは………」



危ない。


桃菜ちゃんに指摘されてうっかり親と暮らしていないことがバレてしまうところだった。


申し訳ないけど桃菜ちゃんにはまだ黙っておきたい。
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