約束は午後2時に、あの桜の下で
そして、9月の下旬、この日はキミの学年だけ、3日間野外学習へ行く。学年所属のアキ先生は行くのかなと思ったけど、事前の説明会で行かない事が発覚。どうやら、体調面で行かないって。

ーだけど、奇跡って起きるんだ。

あの日、全てをアキ先生に伝えた後ー。

「やっぱり、私も野外学習に行く。月島さんの事心配だから。べ、別に、他の先生もこの事知ってるから私は行かなくてもいいけど、月島さんが大変になると思うから。」とまさか野外学習に行くと言い出したのだ。

当然、行かない事を知ってるキミは、

「本当に行けるのかなあ?申請とか多いでしょう。3日間は平気。それよりも私は、アキ先生の体調を心配してます。帰って来て、アキ先生の笑顔を見れない方が心配だから。」

「だけど、大丈夫。じゃあ、もし行けたら行く。その時は、バスの座席は月島さんの隣ね。」と言った瞬間、キミは、

「是非来てください!私の隣、恵まれてないので!」と即答で言った。

そんな事があり、アキ先生は野外学習に行く事になったのだ。まさか寝室やお風呂の時も一緒なんて、凄く最高だった。工作も一緒になんて……。
とか言うキミの脳内劇場を繰り広げたが、やっぱり行かない事になって、キミは相当萎えた。
< 13 / 21 >

この作品をシェア

pagetop