SPY
狭い室内ではマフィアは銃を発砲できない。しかし、少年を捕まえようとする。それを少年は猫のように飛び上がって避け、ドアの外に数秒もしないうちに出て行く。

だが、マフィアの誰かが知らせたのか、大勢のマフィアが廊下に集まっている。一斉に銃が発砲され、少年は素早く壁の後ろに隠れた。銃弾が壁に当たる音が響く中、少年は余裕の笑みを浮かべていた。

少年は懐から小さな玉を取り出す。そしてマフィアたちに向かって放り投げた。刹那、ドンッと大きな音が響き渡り、白い煙が充満する中でマフィアたちが倒れている。

「ごめんね〜」

マフィアから武器を拝借しつつ、少年は廊下を走っていく。少年を捕まえようと追いかけてきたマフィアには容赦なく発砲し、立ち塞がったマフィアたちには素早く力のこもった拳を叩き込んだ。

マフィアを倒しては走り、倒しては走りを繰り返すうちに大勢がくつろぐリビングへとやってくる。少年が少し姿を見せた刹那、二階や階段に身を潜めていたマフィアたちが銃を発砲した。
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