いつでも側に〜一途な両片想い〜
 今すぐにでも、母親が管理している鈴の給料を別の口座に振り込みたいが、今ではない。

 直人は、悔しいが今は我慢するしかない。

 鈴は、直人の実家に住み、大切にされている。仕事にも女性マネージャーがついている。

 子役から第一線で活躍し続ける子は、ほとんどいない。成長と共に、イメージが変わったり、自我が出てくるからだ。鈴が、ずっと活躍しているのは、本人の努力の賜物だ。

 恵まれた容姿に生まれ、誰もが羨むかもしれないが、おむつのCMオーディションの時の純真な笑顔を思い出すと切なくなる。

 物心ついた時から無理しているのだろう。

 直人は自分の無力さを感じる。
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