素直になれない…
「で、君がこんな時間にここに来た理由は?」
わざわざ忍び込んでくるんだから理由があるんだろうと聞いてみた。
「失恋でもしたか?」
「違います」
じゃあ何なんだと答えを待っていると、
「大体男は女と見ればやることしか考えてなくて、女って言うだけで見下しているのよ」
吐き捨てるように言われ
「そうか?女だって打算的で結構したたかだぞ」
思わず言い返した。
よっぽど腹立たしいことがあったんだろうが、「男はみんな」なんてくくりで文句を言われるのに納得はできない。
しかし、彼女も負けてはいなかった。
「それでも、悪いのは男よ」
「そうか?」
「そうよ」
彼女は即答した。
「誰かにひどい目にあわされたか?」
「そうじゃ・・・ないけれど」
あれ、違うのか?
てっきり男に騙されたんだとばかり。
「もしかして、噂や想像だけでものを言っていたのか?」
「それは・・・」
どうやら、彼女の中では男はみんな悪い奴で、女は被害者って認識らしい。
きっとそう思ってしまうだけの何かがあったんだろうけれど、その考えは間違っている。
「思い込みで人を責めるのはよくないな」
「だって」
「だって?」
「・・・じゃあ、あなたが教えてよ」
「はあ?」
ゴトン。
驚いて起き上った拍子に、テーブルに足をぶつけた。
わざわざ忍び込んでくるんだから理由があるんだろうと聞いてみた。
「失恋でもしたか?」
「違います」
じゃあ何なんだと答えを待っていると、
「大体男は女と見ればやることしか考えてなくて、女って言うだけで見下しているのよ」
吐き捨てるように言われ
「そうか?女だって打算的で結構したたかだぞ」
思わず言い返した。
よっぽど腹立たしいことがあったんだろうが、「男はみんな」なんてくくりで文句を言われるのに納得はできない。
しかし、彼女も負けてはいなかった。
「それでも、悪いのは男よ」
「そうか?」
「そうよ」
彼女は即答した。
「誰かにひどい目にあわされたか?」
「そうじゃ・・・ないけれど」
あれ、違うのか?
てっきり男に騙されたんだとばかり。
「もしかして、噂や想像だけでものを言っていたのか?」
「それは・・・」
どうやら、彼女の中では男はみんな悪い奴で、女は被害者って認識らしい。
きっとそう思ってしまうだけの何かがあったんだろうけれど、その考えは間違っている。
「思い込みで人を責めるのはよくないな」
「だって」
「だって?」
「・・・じゃあ、あなたが教えてよ」
「はあ?」
ゴトン。
驚いて起き上った拍子に、テーブルに足をぶつけた。