キレイで頭が良くても、振り向いてもらえない女
『私のほかはみんなどうでもいい女』

「こんなこと、書いてないよ」

「嘘つけ。じゃあ、だれが書いたんだよ?」

「それは……」

 瑠璃子は書いた覚えはない。だけど、他に誰が書いたかも説明できない。

「やっぱりお前が書いたんだろ? 忘れてるだけだよ」

「そんなことないわ」

 瑠璃子は釈然としない。

「まあ、俺はどうでもいいけど、お前を好きになるやつはいないってことだ」

 ショックを受ける。



「もう、何なのよ! 書いたやつを見つけて問いただしてやる!」

 瑠璃子は悪態をついた。本当に書いたのは誰なんだろうか?

 家に帰った瑠璃子は考えてみる。もしかしたらと。机の引き出しを開けてみる。そこには一枚の紙が入っていて、『私以外はみんな普通』と書かれていた。

「嘘。まさか、私が……」

 瑠璃子は自分が書いた事実に愕然とする。

「謝った方が良いのかな?」

(でも、今更?)







 瑠璃子は決意した。
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