エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない

今夜が最初で最後。
刹那的な想いが楓を大胆にさせ、乱れに乱れる。ソファで一度果てただけでは飽き足らず、場所をベッドへ移して何度も繋がっては解け、お互いの欲と熱をぶつけ合った。

どのくらい時間が経ったかもわからない。
好きな人に抱かれている悦びは、束の間の幸せ。朝がくれば、また元通りの上司と部下に戻る。

でも、それでよかった。
ただただ欲望に溺れ、ひとときの情愛を交わし合い、ふたり一緒に官能の果てを幾度も見た。

< 51 / 322 >

この作品をシェア

pagetop