俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

 その話を聞いて遠藤がスカウト断ろうと口走ったのを聞き、私の方から別れを切り出した。最初は抵抗していた彼も、『芸能界のスターになるのがあなたの夢なんでしょ』という私の言葉に後を押しされて、自ら決断した。

 別れる際にはお互い嫌いあったわけでもないため、未練がましくならないよう連絡を断つことを決めた。

 付き合った理由は彼からのアプローチに絆されたということもあったのだが、同じ時間を過ごすうちに彼の隣は居心地良くなり。別れることが辛くなかったと言えば嘘になる。

 だが、遠藤のことを男性として好きだったのは過去の話。今はいい人だとは思っているが、恋愛感情はない。
 
 ーーそれに私は玲二のことが好きなのだ。

「でも数年経ってるし、そこまで気にする必要ないんじゃないんですかね……芸能界で現役活動中のイケメン俳優ならよりどりみどりですし」

『はぁ……これだからこはは……鈍いよ、鈍すぎだよ! たしかに遠藤の周りには美女が沢山いるかもしれないけど、やっぱり過去に好きになった人に対しては何かしらの感情が残るものでしょ? こはだって、遠藤の載ってる雑誌買ってたじゃん』
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