俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

 団長のことを話すこはるは非常に明るく、楽しそうで。むくむくと嫉妬の炎が心を埋め尽くすしてしまう。
 そんな俺の様子をみたこはるは小さく息をついたあと、くすくすと笑った。

「なんだ」

「もう玲二さんって……ほんと嫉妬深いですよね。前から思ってましたが」

「うるさい」

 子供のような言葉しか出てこないのは、こはるの言う通り嫉妬に身を焦がしているからだろう。こはるの関係することに対して俺の精神年齢はぐんと低くなってしまう。
 それほどまでに心をコントロールするのが難しくなるのだ。

 未だむっつりと口を結んでいる俺に対し、こはるは運転する俺の横顔を見つめて言い放つ。
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