伯爵令嬢は無口な婚約者から愛の証を貰いたい
「いえ、別に。今日はグレン様と歩いていますので、グレン様と一緒に楽しめるところが嬉しいです」
「そうか・・・」
料理をオーダーした後で、ふいにグレンから話しかけてきた。だが、また無言になる。
―――なぜ、彼女は今日、パンツを履いていないのだ・・・
グレンは混乱していた。馬車の中でみた一瞬を、何度も何度も繰り返して、思い出していた。が、そもそもの理由がわからない。確かに今日は、下着を贈りあうという何とも不可解な言い伝えのある日であるが、あれは、もしかしたら彼女からのアピールなのだろうか。
そこまでして、自分から下着を贈って欲しいと想われているとも、思えない。メイティーラは、下手をしたら王族からも望まれかねないほどの美貌なのだ。婚約した当時は、可愛いという感じだったのが、ここ1年ほど、大輪が咲いたかのごとく、美しくなった。
それに比べて、自分はパッしない容姿で、無口だ。侯爵を継ぐ身であるので、それなりの爵位だが、それ以外は至って平凡だ。そんな自分のことを、これほどの美女が好いているとも思えない。
もちろん、メイティーラのことは好ましく思っている。美女ということもあるが、慎ましい性格も、自分に合っている。結婚すれば、落ち着いた夫婦となれるのではないか。自分が結婚するのは、彼女しかいない。そう思って今日も、プレゼントを用意していた。
「そうか・・・」
料理をオーダーした後で、ふいにグレンから話しかけてきた。だが、また無言になる。
―――なぜ、彼女は今日、パンツを履いていないのだ・・・
グレンは混乱していた。馬車の中でみた一瞬を、何度も何度も繰り返して、思い出していた。が、そもそもの理由がわからない。確かに今日は、下着を贈りあうという何とも不可解な言い伝えのある日であるが、あれは、もしかしたら彼女からのアピールなのだろうか。
そこまでして、自分から下着を贈って欲しいと想われているとも、思えない。メイティーラは、下手をしたら王族からも望まれかねないほどの美貌なのだ。婚約した当時は、可愛いという感じだったのが、ここ1年ほど、大輪が咲いたかのごとく、美しくなった。
それに比べて、自分はパッしない容姿で、無口だ。侯爵を継ぐ身であるので、それなりの爵位だが、それ以外は至って平凡だ。そんな自分のことを、これほどの美女が好いているとも思えない。
もちろん、メイティーラのことは好ましく思っている。美女ということもあるが、慎ましい性格も、自分に合っている。結婚すれば、落ち着いた夫婦となれるのではないか。自分が結婚するのは、彼女しかいない。そう思って今日も、プレゼントを用意していた。