私たちの秘密。~ダサ男とイケメン男子・おしゃれ女子とダサ子~
 私の部屋が開いた。
 
「大丈夫?」
 杉山くんだった。
「驚かさないでよ。」
「ごめん。学校に来てないし、LINEしても既読にならないし、インターホンを押しても出てこなくて、ドア開けたら開いてたから、心配になって。」

「そうだったんだ。ごめん。」
「大丈夫?」
「うん。熱が出ただけ。大丈夫。」
「そっかぁ。何か食べた?」
「いや。まだ。」
「じゃあ、作ってくるよ。待ってて。」
「ありがとう。」

 雑炊を作って、持ってきてくれた。
「美味しい。」
「よかった。」
 涙が出た。
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