犬系男子が可愛くてたまりません

「多恵ちゃんと食事してたら多恵ちゃんの高校の同級生がいて一緒に食事しようって事にはなったけど……

彼氏がいるって話しましたよ」

亮介は顔を上げた

「ほ……んと?」

「もちろん、それから店を出て帰るために駅まで歩いただけですよ」

「よかった……」

「明日も練習あるんですよね?帰らないと」

「明日は午後からに変更になった」

「そう、じゃあ、泊まります?」

「いいの?」

「もう終電ないですよね?

何で終電でこっちに来たんですかー

街で呑んでたんなら電車に乗る必要ないでしょ(笑)

本当にツボりますね」

「わからない、気づいたら乗ってた」

亮介にお水を飲んでもらい、テーブルを折りたたんだ

母親が泊まってもいいように布団はもう1つあった

真由が布団を敷く間も亮介は正座をしていた

「あの……真由と一緒に寝たい、ダメ?」

「真由のはシングルサイズだからベッドから落ちますよ?」

「いい、前みたいに抱きしめて寝たい」

キュンと真由はなった

「じゃあ、この布団はクッションね(笑)」

「うん……あっ、酒くさいから嫌?」

亮介さんの側に行って匂いを嗅ぐ

「お酒の匂いより香水ですか?これは」

「うん、今日はつけてる」

「最初はもっとお酒の匂いはひどかったから大丈夫だと思いますよ(笑)

あっ、でもキスはダメです

亮介さんが奥でいいですよ」

ホッとした表情になった

亮介は着ていたジャージの上を脱ぎTシャツになり立ち上がっ……れなかった

「イテテ……」

そうだ真由の家に来てからずっと正座してた

「大丈夫ですか?」

「大丈夫、大丈夫」

真由香は指先で足の裏をつつく
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