犬系男子が可愛くてたまりません

「やばい呑みすぎた……」

「前に懲りたって言ってたじゃないですかー」

真由香が戻ってきていた

「あっ、吐いてはないよ……最近よく呑まされるんだよね」

「次の日に用事がある時はちゃんと理由を言ってセーブする事も大事ですよ

今日は最初の大事な日じゃないですか

真由は緊張してるんですよ」

「はい、勉強になります(笑)

真由がキスしてくれないよね?」

「嫌です!覚えてますよね?」

「うん……じゃあ彼女がいる事を話してもいいかな?」

「え?」

「彼女との大事な用事って言えない……」

いつものしゅん顔だ

「それは……考えてみます」

確かにそうだ

真由が堂々と隣を歩けたら……

うん、考えよう

亮介さんにコーヒーを入れて渡す

「ありがとう」

「今日……」

「ん?」

「初めてお化粧したのに泣いて落ちちゃった

パンダみたいになってないですか?」

「大丈夫、真由はスッピンでも美人だし、全然変わらないよ

少しテニス焼けしたよね」

「うん、だから化粧をしたの」

「真由、シャワーしてきてもいい?」

「はい、どうぞ」

あっ、そういえば亮介さん、何も食べてない

真由香は冷蔵庫を見た

結局作り置きも作れてないから何も無いな

流石に材料が無ければ真由香も作れない

カップラーメンとかもないのかな

コンビニ行ってこようかな

「真由〜」

「はい?」

「今日泊まる?」

「明日2人とも一限あるでしょ?」

「真由が起こしてくれるだろ?」

「まあ、それは大丈夫ですけど……

帰る時間によって決めましょう」

「わかった」

「亮介さん、何も食べてないでしょ?

冷蔵庫何も無いから作れない」

「もう、いいよ、早めの夕食だから

お寿司を楽しみにしとく(笑)」

「あっ、そうだ、お寿司だ」
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