幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
俺達は同じフロアにある休憩室で話をした。

「奥さんはそのリードCAの訓練中の最中で妊娠したんですか…」

「はい…」

俺は槇村先生に缶コーヒーを奢った。

「あ…コーヒー頂きますね」

「どうぞ」

「CAは妊娠したと分かった時点で飛行業務は絶たれるワケですから…その訓練も一時中断する事になるんですね。何となく奥さんが俺に妊娠を口止めした理由が分かりました」

「えっ?」

「あ…すいません…」

「結は槇村先生に妊娠を口止めするよう求めたんですか?」

「まぁー・・・でも・・・それは出来ませんでした」

「当然です。結のヤツ…何を考えているんだ」

俺は結の行動に苛立った。

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