幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
情報の収集を終え、チェアを立つ祐斗。
「ご馳走様、結。じゃ俺は行くよ」
「うん」

「先に行くぞ」

「俺も行きます」

「奥さん、何だかお前を話がしたそうだぞ」

「えっ?そうなの?」

「別に」

「いいから…話をしてやれ…少しぐらいは時間あるから」

水瀬機長は祐斗を残して先に行ってしまった。

「話って何?」

「祐斗、ありがとう」

「んっ?」

「私…乗員部に来てよかった…飛行機を一機飛ばすのにこんなにも沢山の人達が関わっているんだって…改めて感じた。祐斗のおかげ」

「そう思ってくれて嬉しいよ。行くよ。結。赤ちゃんもバイバイ。パパはいってきます」

祐斗は私の頭を優しく撫で、お腹の中の赤ちゃんの頭を撫でるようにお腹を撫でた。

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