幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「赤ちゃんは順調ですか?」

「うん」

「お母様から少し情緒不安定だと訊いていたので心配していました。でも、元気そうですし、安心しました」

「祐斗のおかげよ」

祐斗が私を導いてくれた。

「お姉様…」

クールな幼なじみだったはずの祐斗。
私が偽装の恋人を頼み、私達の関係は豹変した。
彼もまた変わった。

最初は彼の真っすぐな溺愛に戸惑った。
甘い言葉を囁かれる度に照れ臭くてどう返事していいのか…困った。

そんな私を優しく包んでずっと変わらず愛し続けてくれた。

後半年で彼と私はパパとママになる。

今の私達にとってこの子の誕生が何よりも楽しみだった。

「俺も草壁さんを見習って…舞を愛するよ」

「…睦言は二人の時だけにして下さい。テレます」

「舞も古村君に形無しのようね」




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