幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「・・・こんばんは・・・千代さん」

「噂をすれば…」

千代さんは口を噤み、しれっとした表情でカウンターに戻って行った。

「悪い…待ったか?」

「ううん」
祐斗が私の前に腰を下ろす。

パイロットの制服を脱ぎ、私服姿の祐斗。

制帽を被っていた為、折角のヘアスタイルがぺったんこだけど、それもご愛敬。

何を着ても卒なく着こなすイケメンの祐斗が羨ましかった。

すぐさま、店の手伝いをしている息子の篤紀君が祐斗の生中を持って来てくれた。

「相談って…何だ?結」

「それは後で…とりあえずはカンパイしよう…」

「そうだな…」

「旅の無事を祝い…カンパイ!!」

とジョッキで乾杯した。


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