幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「祐斗の手料理食べるの…初めて…美味しい」

「家事全般は得意だから…任せて…結」

「…うん…」

「・・・結婚後、結もCAとして働き続けるんだろ?」

「そうね…ここまで来れば.リードCA、チーフCAにも昇格したいし」


「そっか…結も坂上チーフのように機内を統括する側の人間になるのか…」

「だから…それまではその…子供はお預けでいい?」

「えっ!?あ…子供か…」

祐斗の方が頬を紅く染める。

「祐斗??だって…ドバイに居るお母さんの具合悪いんでしょ?それで孫の顔見せられたらと言っていたのは祐斗の方じゃない」


「あ…それね…母さんの具合は良くなった。単なる食あたりだったらしいよ…父さんも大袈裟だよ…」
「そうなの…それなら安心ね」

「そうだな…結のキャリアの為に子供は時期を見て…作らないとな…」

 「祐斗は…結婚して直ぐに子供欲しいワケじゃないんだ…」

「子供よりも…暫くは二人で甘い新婚生活を送りたい…」

「そう言えば…祐斗はそう断言してたわね…今でも十分甘いでしょ?」

「そう?結婚後はもっと甘くしような…結」

「それは困る…」

「どうして?」

「私の性格上…この甘さに耐えられない…」

「結はテレ屋だからな…それが俺の最大の悩みだな…」

二人で祐斗の作った明太子パスタを口に運んだ。

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