社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
(俺、マジで大丈夫なん?)

 さっき見たサイトでは、とにかく男の側が冷静でないといけない気がしたのだが――。

 これが案外自分には高い壁なんじゃないかと思えてしまった実篤(さねあつ)だ。

(ひょっとして俺、ここで一回ぐらいヌいちょった方が良い(ええ)んじゃ……?)

 そうでもしないと、優しくリードするとか無理そうな気がして……実篤は熱い吐息とともに、ヤル気満々にそそり()つ息子にそっと手を添えた。

「んっ」

 硬く()ち上がったそこは、ほんの数回こすったら()ってしまいそうに思えた実篤だ。

(こんなにコイツが(たかぶ)ったトコ見るん、(ぶち)久しぶりじゃわ)

 何だかそれがちょっぴり誇らしく思えてしまう、悲しいアラサー男がここに一人。


 思わずそう感じたのを、無理矢理に(いやいや、まだまだ現役じゃろ、俺!)と鼓舞して、全神経を指先と股間に集中させる。


 ――と同時。
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