社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
(ホンマはそのままぶち込んでくるみを孕ませたいんじゃけどっ)

 日頃思わないような口汚い言葉が浮かんでしまうぐらい。
 実篤(さねあつ)はくるみを犯したくてたまらなくて。

 ゴムを装着するなり二度、三度谷間に擦り付けるようにしてドロドロの熱い蜜を絡ませると、実篤は一気にくるみを貫いた。

「ああああっ」

 それと同時、くるみの中がヒクヒクと痙攣して……ギュウッと実篤の剛直を締め付けて、フワリと弛緩したように緩んだ。

「くるみ、もしかして……挿入(いれ)ただけでイッたん?」

 実篤がくるみを奥まで貫いたまま意地悪く問い掛ければ、くるみが涙目で《《とろん》》と実篤を見上げてきた。

「そっか……。じゃけど俺はまだイッちょらんけん、ごめんけど……もう少し付き()うて、ね?」

 言うなりゆるゆると抽挿を開始した実篤に、くるみがビクビクと身体を震わせる。

「あんっ、実篤さっ、うち。今、イッたばっかりじゃけ、お願っ。待っ、――あああんっ、はぁっ、ダメっ、またイッちゃ、う」

「何度でもイッたらええんよ。明日は休みじゃけ……朝までじっくり堪能させて?」

 ヌプヌプと部屋を揺らす淫猥(いんわい)な水音とともに、実篤の三十二回目の誕生日の夜が更けていった――。


  『蜜夜』END(2023/01/09-01/10)
※次ページからまた本編に戻ります。
< 399 / 419 >

この作品をシェア

pagetop