至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
でもそれは、たくさん遊び相手がいるほうが、選んでもらえる確率が高くなるからって理由で。
そのあとも、遊び相手であり続けたいなんて、思ってないはず……。
誰だって、叶うなら大切な人の1番になりたいよ。
愛されたい、よ……。
「わたしは……自分が想ってる人には、同じように想われたいです」
「はあ?」
「一緒にいられる理由がそれしかなかったとしても、気持ちのない行為は、結局、虚しいだけだから……」
朱雀院様はしばらく何も言わなかった。
怒らせてしまったのかもしれない。
叩いたあげく、自分の価値観を押し付けて……。
それでも本心だから……。
「あんたの言いたいことは、ちゃんと理解できるよ」
学校に着く直前、朱雀院様はぼそっとつぶやいた。