至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

「でも、結ばれないのが初めからわかってんのに、一途に想って一体何になるんだ? 真凛とおれの話は、あんたと静日にも当てはまることだろ」


「へ……?」


「気持ちのない行為を否定するなら、あんたと静日の関係もおかしいだろ。今すぐ離れるべきなんじゃねーの?」



はっと胸を突かれた。



「愛だの恋だのバカバカしいんだよ。結局、いつかは離れるのに」

「……、───」



殴られたみたいに頭が重い。

朱雀院様の言うことはごもっともで、何も言い返せないのが悲しかった。



いつかは終わる関係。



それは1年後かもしれないし

──今日かもしれない。

< 239 / 309 >

この作品をシェア

pagetop