至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
「でも、結ばれないのが初めからわかってんのに、一途に想って一体何になるんだ? 真凛とおれの話は、あんたと静日にも当てはまることだろ」
「へ……?」
「気持ちのない行為を否定するなら、あんたと静日の関係もおかしいだろ。今すぐ離れるべきなんじゃねーの?」
はっと胸を突かれた。
「愛だの恋だのバカバカしいんだよ。結局、いつかは離れるのに」
「……、───」
殴られたみたいに頭が重い。
朱雀院様の言うことはごもっともで、何も言い返せないのが悲しかった。
いつかは終わる関係。
それは1年後かもしれないし
──今日かもしれない。